2008年8月アーカイブ: 韓流★ラーメン館

スタミョン(手打麺)[수타면]【三養食品】

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三養食品の一番辛いラーメン、スタミョンの登場です。

その響きから「スタミナラーメン」かな? と思っていたのですが、実は「手打ちラーメン」だそうです。
珍しいことに漢字で『手打』と書いてあります。

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この商品は比較的ポピュラーな銘柄で、見慣れたパッケージなのですが、ちょっとデザインが垢抜けたなぁ、と思ったら、やはりリニューアルしたようで、表書きに『もっと濃くて新しくなった味』とあります。

以前はとにかく、辛ラーメンの次くらいに辛いラーメン、というだけの印象だったのですが、たしかに美味しくなっていて、スープにコクがあり、辛さは相変わらずの激辛ですが、「濃い」味わいになっています。ノンシム系の甘みのある辛さとは違い、ピリッとするクールな辛さです。

それにしても辛いので、服はなるべく薄着で(^_^;)

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裏側の商品特徴と、姉妹品の紹介です。
カップタイプが3種類出ているようで、あちらのコンビニでは比較的よく見かけます。

能書きを読んでみると、
「手打面(スタミョン)は三種類の容器に発売開始されて一味違う手打面(スタミョン)の味を風変りな場所で楽しむことができます.」となります。

風変わりな、は、様々な、くらいの意味でしょう。まあ、なんとなく言いたいことは判りますね。

手打ちラーメンと銘打っているくらいなので、麺には相当自信があると思われます。
袋から出した状態ではすごく太いというほどでもなく、それほど風変わりではないのですが、茹でている内にだんだん太くなってくるのが判り、できあがりはけっこう太い部類だと思います。

しこしことしたコシがあり、食べ応えのある麺でたしかに旨いです。

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茹で時間:約3分  麺の太さ:中太麺  辛さ:tongarashi_level03.png

薬味としてドライのネギとニンジンが付いていますが、たいへん辛いので、辛みを中和するような具材を用意した方がよいでしょう。白菜かキャベツ、卵、ソーセージなど、お好みで。韓国海苔も良い組み合わせです。

希望小売価格750ウォン。標準的な値段の商品です。ライバルはやはり、辛ラーメンでしょう。

ソロンタンミョン[설렁탕면]【paldo】

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パルド(八道)ブランドの、「ソロンタン麺」です。

韓国料理はひとしなみにくて、辛いモノが苦手な方は食べるものが無い、あるいはなにを食べていいか判らない、と思われるかもしれませんが、韓国人も始終辛いものばかり食べているわけではなく、
ちゃんと辛くないごちそうもあります。その代表が「ソロンタン」。牛肉と牛骨、内臓を煮込んだスープです。白濁したスープはとんこつに似ていますが、元が牛なのでわりとあっさりしています。

ソロンタン解説

明洞でソロンタンの美味しい店(all about)

ソロンタンには春雨が入っていることが多いのですが、この商品はそれをラーメンに取り替えたもの、とも言えます。


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で、商品特徴ですが、

・麺にイチォンサルを添加して柔らかくて弾力性があって堅くて, 行く麺が特進です.
・液状スープを使って濃くて淡泊なソルロンタンおつゆ味を感じることができます.

イチォンサル、が不明ですがなんでしょうね。
スープは液状タイプと粉末タイプの2本立てになっています。この液状スープがウリのようです。

作り方を見ると、

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先に粉末スープを入れ、液体スープは火を止めてから入れるようです。この手順は韓国ラーメンでは珍しいです。風味を大事にしているのでしょう。液体スープなので、煮込まなくていいのですね。

粉末スープに葱が入っていますが、それ以外の具はありませんので、自分で用意しましょう。
とはいえ、ソロンタンに入れる具はそれほど必要なく、辛みが欲しければ唐辛子やキムチ、そうでなければ炒りゴマ、紅ショウガなどがオススメです。

食べてみた印象では、まず麺は、日本のラーメンにとても似ています。コシもあり、なめらかさもある細麺です。ソロンタンなので、春雨を意識しているのかもしれません。
スープはとても旨いです。ニンニクも効いていて、コクがあり、深みのある味です。さすが液体スープにしただけのことはあります。ソロンタンはランチやモーニングメニューとして比較的どこの食堂でも出すメニューですが、本場韓国といってもピンキリなので、ヘタな食堂のソロンタンよりもこのスープの方が旨いと思います。

希望小売価格800ウォン。この値段なら食べてソンはないのではないでしょうか。
このラーメンをベースにして牛肉や野菜を入れれば立派に夕食のおかずになります。


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麺:細麺  茹で時間:3分  辛さ:tongarashi_level00.png


ちなみに、ソロンタンは二日酔いのときに、朝食として食べると良い、と言われます。
お腹の弱っているときにも胃に優しいので、辛いモノがお好きな方も、覚えておかれると良いと思います。

ソロンタン以外で辛くない料理としては、トガニタン(牛の軟骨のスープ)、コリコムタン(牛の内臓とテールのスープ)などがあります。
コリコムタンを分解したコリタン(シッポのみ)、コムタン(内臓のみ)というのもあり、ソウルにはそれぞれ専門店があり、店ごとに特徴を出しています。私はコリタンが大好きです。牛のテールはコンビーフを思わせる味と食感です。




カムジャタンミョン [감자탕면]【ノンシムnonshim】

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ノンシムのカムジャタンミョンです。比較的新しい商品だと思われます。というのは、カムジャタンという料理自体がこの2、3年急に流行り始めたものだからです。東新宿にも専門店が出来ました。

カムジャはジャガイモで、カムジャタンはジャガイモ鍋です。ジャガイモがごろごろ入ったとても辛い鍋です。さすがに、この鍋にサリラーメンをトッピングすると炭水化物が多すぎる感じ。最後にポックンパプ(雑炊)になんてした日には最悪です。(いや、美味いけど)

商品特徴を翻訳してみます。

・ 安っぽくておいしく楽しむカムジャタン味ラーメンです.
・ 豚脊筋, みそ, ウグォジ, えごまの巻き上げた香ばしいおつゆ味です.
・ 生じゃがいも1個分量が麺に入っています.

翻訳は例によってAMiKAiです。
安っぽくてという言葉が引っかかりますが、まあ、安くて美味しい、ということでしょう。ウグォジとは野菜くずで、葉物野菜の捨てる外葉などのことです。おいしい出汁が出ますよね。

通常、カムジャタンは辛い料理なので、このラーメンも辛いのだろうと踏んだのですが、実はほとんど辛くありません。単純に野菜のうまみの出た、美味しいスープのラーメンです。安いカテゴリーの商品なので高級感はありませんが、おそらくこれは、子供のおやつ需要に応えるよう企画された商品ではないかと思います。そういう意味で、ヤクルトの緑茶クロレラ麺と同じ方向性を感じますが、ジャガイモを前面に出したことで、より親しみやすい商品になっています。

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これは裏面に書かれた調理方法ですが、非常にシンプルに「調理時間3分30秒、水550cc」とあるのが目にとまります。これならハングルが読めなくても直感的に分かるのではないでしょうか。優れた表記方法だと思います。先にスープ、その後麺とフレーク(野菜)を入れます。添付のフレークはネギ、ニンジン、わかめ、クルトンといったところ。ちょっと寂しいですので、白菜でも足してみては如何でしょう。

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希望小売価格750ウォンですね。比較的廉価な価格帯の商品です。やはり、おやつ向けということではないでしょうか。ただ、一つ難を言えば、同じノンシムの「安城湯麺」とパッケージがとても似ていて、パッと見、間違えて手に取ってしまいそうです。まあ、「安城湯麺」もおやつにも向く優しい味ではありますが、もう少し変えてもいいかなぁ、と思います。

ノンシムも「MSG無添加」の表示をするようになってしまったのですね。お上が何を言おうと、横並びってことでしょうか。


茹で時間:3分30秒  麺の太さ:中太油揚げ面(丸形成形)  辛さ:tongarashi_level00.png

ピビンミョン [비빔면]【paldo-韓国ヤクルト】

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ご無沙汰していました。暑いですね。暑いときは冷し中華が美味しいですよね。
今回ご紹介するピビンミョンは、ぶっちゃけて言えば韓国風冷し中華です。

ピビン、はご存じのようにピビンパプと言えば混ぜご飯。従ってピビンミョンは混ぜ麺(語呂悪いなー)です。

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こちらが作り方ですが、基本的に冷し中華と全く同じです。
3分間熱湯で茹で、湯切りをして2、3回水を替えてすすぎ、スプーン1杯ほど残したゆで汁で添付のスープ(コチュジャンを主体にした辛いタレです)を溶いて、麺に絡めて食べます。

このとき、日本の冷やし中華と同じように卵や細切りにしたキュウリなどを載せていただきます。
袋の写真をみればだいたいわかりますね。麺も日本の冷やし中華とほぼ同じですが、ややもちもち感があるように思います。

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ちなみに袋のオモテに印刷されている暑苦しい人物はアチラのタレントでウォンジョンデ。食神というくらいですから、食いタレなのでしょう。

ピビンミョン5億個販売記念とのこと。本当なのか?

テレビのmbcドラマネットで放送の『食神ウォンジョンデと一緒にヘンテコ夏休み!(翻訳筆者)』とタイアップしたプレゼント企画のようです。ただし応募期間は終わっています(^_^;)

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裏です。希望小売価格800ウォンですね。80円くらいですか。高くはないですね。

具は付いていません。但し、スープの中に若干の薬味が入っています。冷し中華なので、日本と同様、新鮮な野菜やハム、卵など好きな具をのせて食べるのが良いでしょう。

味はピリ辛。それほど辛くなく、食べやすいです。冷し中華の強い醤油味が苦手な方、こちらを試してみては?

茹で時間:3分  麺:縮れ細麺  辛さ:tongarashi_level01.png

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ちなみにちなみに、ブランド名の『paldo』ですが、漢字で『八道』と書き、この場合朝鮮八道の事だと思われます。かつて、朝鮮半島は8つの「道」で構成されており、八道とはつまり朝鮮全土の意味です。第二次大戦後、再分割されて現在は韓国9道、北朝鮮9道になっているようですが、「八」は「八百万(やおよろず)」「八方塞がり」と言うように、全ての意味として一般的に使うようです。

wikipediaの「朝鮮八道」へリンクしておきますので参照して下さい。