2008年11月アーカイブ: 韓流★ラーメン館

米サリコムタンミョン[쌀 사리곰탕면]【ノンシム】

korikomutan-myon_01.jpgノンシム「米サリコムタン麺」です。

このパッケージは、東京、三ノ輪にある韓国食品店で初めて見かけました。
ノンシムにはこれとよく似たコムタンミョンという商品がありますので、同一かどうか、のちほど確認してみます。

ベースとなっているのはコムタン。牛の臓物や骨を煮たスープです。トンコツの牛バージョン、だと思ってください。トンコツと違い、さっぱりしているのが特徴です。

サリコムタンの「サリ」はトッピングのことで、ここでは「米」サリ、つまり米を入れたコムタン、という意味だと思われます。

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左上に「麺中、国産米・10%含有」という文字とともに稲穂のイラストが描かれています。麺の原料である小麦に対し10%の米を混ぜているのでしょう。小さく書かれている文字は、「われら米人間! 米サリコムタン麺!」くらいの意味だと思います。

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その下に縦書きで書かれている文は、「米が入ってもっと香ばしくて濃い味」と読めます。

なお、右上の短冊に「진국」と書かれていますが、これはどうやら、京畿道高陽市にある「チングク ソロンタン」という店と関係があるのではないかと思われます。ソウルの北西に位置する高陽市の名物料理なのかもしれません。

リンクを張っておきますのでよろしかったらご覧下さい。(韓国語です)

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裏を見ますと、例によって「製品特長」が書かれています。

高級小麦粉で作った細くてコシが強い麺に小骨をじっくり煮こんで巻き上げた四骨抽出物を使って香ばしいながらも濃いサリコムタン本来の味を楽しむことができます.

・・・ところどころ変なカンジですがまあ、だいたい意味は分かる・・・かな?

ようは骨のスープですよ、というわけです。米のことをナニも書いてありませんが、麺に練り込んであるんですよ・・・ね?


korikomutan-myon_02.jpg このスープは全く辛さはありません。コムタンは飲み過ぎた朝や食欲のない時、体調の悪い時にも食べられる、胃に優しい料理です。

付属の薬味は乾燥ネギのみ。やや物足りないカンジです。そもそもコムタンはシンプルな見た目ではありますが、ごま、紅ショウガなどを適宜おぎなって食べるとよりおいしくなります。白菜、タマネギなどの具を用意して一緒に煮込んで食べるのもオススメです。ソーセージやウインナーも案外、合いますよ。

味はさっぱり味ながらややトロ味があり、トンコツスープを軽くした印象。おいしいスープです。麺は細いわりにしっかりとした食感ながら、米を添加しているせいか、つるつると「のめこい」感じがあって、いわゆるラーメンの麺とはちょっと違う、特長のある麺になっています。 どなたにもオススメできる商品ですので、見かけることがありましたら、ぜひお試し下さい。

希望価格は850ウォン。ライバルのパルドの類似商品と比べると50ウォン高いですが、実勢売価はどうなっているでしょうね。興味のあるところです。

 ゆで時間:4分  麺の太さ:中細麺  辛さ:tongarashi_level00.png

チゲミョン(韓国語パッケージ)【ノンシム】

chige-myon-ori_01.jpg思わぬところで、ノンシム「チゲラーメン(韓国名チゲミョン)」の韓国語オリジナルパッケージをゲットしました。 場所は東京都三ノ輪。都電の駅の近くの韓国物産店です。

以前ご紹介した日本語のパッケージと比べてみてください。


オモテは日本語の部分をのぞけばほぼ同じですね。裏を見てみましょう。

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まずは、商品名ロゴタイプのところにオモテと同じ文言があります。
「モヤシでもっとさっぱりとした・・・」

以前、今ひとつ意味が不明でしたが、この韓国版パッケージを読むと謎が解けます。
その下、「製品特長」を見て下さい。

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1) よく漬かったキムチとハム, モヤシでおつゆ味をつけて家庭で直接沸かしたチゲのように辛くてぴりぴりしてさっぱりするブデチゲ味ラーメンです.

2) チゲおつゆ味に弾力ある麺とふんだんな浮かしが添加されて口当たりをいっそう掻き立てて上げます.

多少変なワードがありますがご勘弁。だいたい意味は取れますよね。
つまり、モヤシはスープベースとして使われているのです。ダシとしてモヤシを使うという発想は日本にはあまりありませんが、たしかに、モヤシを入れた鍋物は甘みのあるダシが出ますよね。

また、やはりこのラーメンは『ブデチゲ(部隊鍋)』を意識した味付けになっていることがはっきりと書かれています。日本語バージョンにはこの表記は無かったのです。と、いうことは、ハムやソーセージ、スパム、それに卵などを具として入れるのは正しい食べ方だと言えます。


浮かし(加薬)にはキムチ、トック(餅)、乾燥野菜などが入っており、これは日本向けパッケージとまったく同じです。


麺は円形にまとめられており、見るからに太い麺が使われています。これも同じ。
茹で時間は4分30秒で、日本向けには4~5分となっていましたが、よりゲンミツに書いてあります。

さて、食べた印象ですが、気のせいか、麺が以前の製品より弾力がなく粉っぽいような感じがしました。しかし、わざわざ別々の麺を用意する必要性は考えにくいので、工場の個性(この製品には釜山の印字があります)か、保存状態の問題かもしれません。

いずれにせよ、スープは同じ味で美味しく、飽きの来ない味です。辛さもほどほどなので、スープを飲んでも大丈夫。生卵を落とすとなお美味しいですよ。ぜひお試しあれ。

値段ですが、850ウォンと、若干高め。それでも50ウォン=約5円ですから、それほど割高な印象ではありません。店頭では5個入りパッケージで売られていることも多いので、実勢価格は800ウォンくらい(5個入り4000ウォン)だと思います。


茹で時間:4分30秒  麺の太さ:太麺  辛さ:tongarashi_level02.png(2.25くらい)