ノクチャクロレラミョン[녹차클로렐라면]【韓国ヤクルト】
韓国ヤクルトの【緑茶クロレラ麺】です。ヤクルトなのでクロレラ。わかりやすいですね。
パッケージを見ていただけばおわかりになると思うのですが、麺が緑色です(^_^;)
これは、緑茶(の色素)を練り込んでいるからです。日本では以前からよくそうめんや冷麦にこういう加工をしますが、まあ、悪い言い方をすればそれを真似したのですね。
このパッケージは最近見かけるようになったのですが、以前にも同じような緑色の麺はありました(スンミョンクロレラ)ので、リニューアル商品ということかもしれません。
ただし、以前は緑茶とは言っていなかったように思います。クロレラだから緑、というイメージだったんですが、お茶の色だったんですね(^_^;)
基本的に、ヘルシーな食品であることが売りのようです。でも、日本人の感覚だと、ラーメンってジャンクフードですから、そもそもヘルシー指向の人は食べないだろう、と思うのですが・・・。国民性でしょうか。
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ところで、このラーメンは全く辛くありません。添付の加薬にはちょこっとだけトウガラシのかけらが入っていますが、ほんの薬味程度。味付けは塩味ベースでごく淡泊です。パッケージには「やさしい味」と書かれており、辛い味付けが苦手な女性や子供をセグメントした商品と見えます。
麺はご覧の通り、やりすぎに近い緑色。ほんとに、この色です。日本式の縮れ麺で、食感もかなり日本のラーメンに近いです。
総じて無難な印象。特に韓国というイメージではないので、これでしたらサッポロ一番やチャルメラを食べた方がいいかも。
茹で時間:4分/麺:中細麺
辛さ:
。。○。。○。。○。。○。。○。。○。。○。。○
ちなみに、パッケージの裏表にMSG無첨가(無添加)という文字が見えますが、MSGとはL-グルタミン酸ナトリウム。味の素もグルタミン酸ナトリウムですが、ここでは「化学調味料」くらいの意味。3、4年前、池袋などを中心に「無化調ラーメン」というのが流行ったでしょう? あれです。
右の画像は、袋のウラに書いてある「製品特徴」ですが、
イ.緑茶とクロレラの緑色の麺です
ロ.MSGの添加をやめました
ハ.優しい味でお子様のおやつに最適
と書いてあります。
無化調ラーメンはどうしても淡泊になるため、魚介の出汁を入れたり、店ごとに工夫が見られましたが、このラーメンはそのへんの工夫が無く、薄味の感を免れません。
『池袋ウエストゲートパーク/ラーメン戦争』の一節、「無化調だから美味いワケじゃない、化学調味料も少し入った方が美味いんだ」には妙に納得されるものがありました。
それはともかく、この表示がどうも、アチラのお役所から叱られているようです。
こちらをご覧下さい。→『食品安全情報blog』
ようは「MSG無添加」という文言を無化調の意味に使っているのは消費者に対し誤解を与えることになる、という趣旨のようです。メーカーとしては敢えて消費者を欺くつもりはないでしょうが、屁理屈を言えば、「グルタミン酸ナトリウム」さえ使わなければ、表示としては間違ってはいないわけですから、無化調と同義とは言えません。
無添加とか無化調ではなく、むしろ、何を入れているかを書け、ということですね。
「無~」という表示は事実上ほとんど意味をなさないイメージ広告(悪く言えば欺瞞)である、と。
これは日本の場合にも言えそうですね。
→日経レストランオンライン
なお、↑↑ を読むと、「味の素」はサトウキビ原料であり、純粋に化学合成される化学調味料とは分けて考えるべき、のようです。味の素にはアスパルテームという、サトウキビ原料の人工甘味料もありますね。
グルタミン酸以外の調味料としては、イノシン酸ナトリウム(「いの一番」)などがあります。イノシン酸は主としてかつおだしの成分です。
蛇足ですが、最近はソウルのレストランで出すキムチにもMSGの類が入っています。(食べると判ります。)
さすがにキムチは無化調の方が美味しいと思いますよ。作るのも、保存するのも手間の掛かる食品ですから、理屈としては判るのですが、観光客から見るとちょっと、残念ですね。
まいにち食べているソウルっ子たちは気にもしていない様子ですが・・・。