ラーメン館アーカイブ: 韓流★ラーメン館

トゥエンジャンラミョン[된장라면]【三養食品】

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サムヤンのトゥエンジャンラミョン味噌ラーメン)。ただし、小さく「淡泊な」と添えられているのがミソ。

トゥエンジャン、とは韓国味噌のこと。ヘムルトゥエンジャンチゲ、といえば海鮮味噌鍋で、基本的に濃くて激辛、と相場が決まっているのですが、「淡泊な」となると、どんな味なのでしょう。興味深い所です。
袋の表の文字は「香ばしいみそ味で懐かしい~」と書かれています。

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製品特長です。

1・ 味噌は、清麹醤で塩味(塩)を減らしながら香ばしい味と小味を新たにつくりました.

2・ 柔らかながらコシが強い麺に味噌と清麹醤を取り合わせて刺激的ではないが香ばしい味の一品です.

3・ 小味を出すためにみそとよく似合う清凉唐辛子分を使ってもっと味の珍味を感じるようにしました.

合ってるのかな?と思う箇所もありますが、まあ、ようするに味噌特有の塩分(塩味)を低減してヘルシー指向にしつつ、それだけでは味気が薄くなってしまうので、唐辛子の香味を追加して味を調えましたよ、ということだと思われます。


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食べた感想は、まず、さらっとした軽い味だな、という印象。なおかつ、味噌の香ばしさも感じられます。ただし、塩味は少なく、その分、辛さで補っているようです。

スープに微妙な甘みを感じ、豆乳でも入っているのかな?と思いましたが、特に表記はないようです。がぶがぶ飲める程度の辛さで、食が進みます。


付属の薬味として、ニンジン、ネギのほかに白くて柔らかいものが入っており、どうやら豆腐のようです。絹ごし豆腐。みそ汁の雰囲気を出したいのでしょうか。とても小さいのでほとんど判らないまま食べてしまいそうですが・・・(^^;)

麺はやや太めの、いわゆる札幌味噌ラーメンのちょい太めクラス。縮れではなく、もちっとして食べ応えのあるタイプです。スープの味と合っているとは思いますが、もっとスープの味が濃くても良かったなぁ、というのも正直な印象。

味噌ラーメン、と聞いて日本風の味噌ラーメンを想像すると肩すかしを食うと思います。むしろ「みそ汁ラーメン」だと思った方が近いでしょう。健康志向のヘルシーラーメンです。

茹で時間:4分  麺の太さ:中太麺  辛さ:tongarashi_level01.png1.5くらいの辛さです

ジン(濃)ラーメン[진라면]【オットゥギ】

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ノンシム、サムヤン、パルド、3強の陰で地味に奮闘しているオットゥギ(だるま)の「ジンラーメン」です。ノンシムの定番「シン(辛)ラーメン」に語感が似ているのは当然、わざとでしょうね。値段は750ウォンですから、シンラーメンと並べて売るときには少し値引きをよくするのでしょう。

「辛口」とわざわざ断っているので、相当辛いのでは、と思われます。

乾燥薬味はニンジン、シイタケ、ネギで、ごくオーソドックスです。

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商品特長です。

・弾力性があって堅くて柔らかい麺に濃いおつゆと辛くてぴりぴりする味付けがよく調和した味です.

・辛い味とやさしい味、2種があります.

堅くて柔らかい、てなんだ?? 

どうやら「甘口(というか優しい味)」があるようです。
新宿の韓国食品店の売り場では見かけませんでしたが・・・辛くないと売れないからでしょうか。

濃いおつゆ、というところがウリのようですね。早速食べてみましょう。ちなみに茹で時間は4分です。

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・・・・・・ん? これは! ノンシムの「チゲミョン(チゲラーメン)」とほとんど同じ味。袋を見せずに出されたら「チゲミョンでしょ」って、言ってしまうかも。

そのくらい、麺も味もよく似ています。もともと、チゲミョンは味が濃く、甘みがあってなおかつ辛い、という、絶妙な味のバランスで私は大好きなラーメンですが、それにきわめてよく似ています。

見分けるには、具の中にキムチが入っているかどうか、確認しなくてはならないでしょう。

ライバルを研究した結果辿り着いた味なのか、それともたまたまなのか・・・?

味の特長は? と言われると困ってしまいますが、美味いか、と聞かれれば、私は好きな味です。う~ん、オススメしてよいものかどうか・・・

ともかく、具が少ないので卵を割って入れたいところ。

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この商品は姉妹品としてカップラーメンがあるようです。アチラではカップというのはハンデイサイズのものを指し、ビッグサイズのものはどんぶり、と言うようです。

いずれにしても、袋とカップでは麺がまったく違うので、個人的にはあんまり食指が動かないことは確か。

茹で時間:4分  麺の太さ:中太麺  辛さ:tongarashi_level02.png(2.5くらい)

ユッケジャン[육개장]【ノンシム】

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ノンシムラーメンの「ユッケジャン」です。

ユッケジャンは本来で言えば「牛のあばら肉でとったスープに長ネギなどを入れ唐辛子で辛く味付けした料理。」です。

SEOUL NAVI より

一般的には春雨が入るものですが、ノンシムではこれを、ラーメンにしてしまったというわけ。

yukkejyan_04.jpgパッケージに描かれたこの絵、とてもいい味を醸し出していますが、なにか謂われがあるのでしょうか。残念ながら判りませんが、『農心』のロゴとうまくマッチして渋いイメージです。

ちょっと、期待させますよね。

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製品特徴です。

・ ノンシム40周年"思い出のラーメン大祭り"でお客様の一番多い声援をもらって再誕生になりました.
・ 深くて辛くてぴりぴりするおつゆとコシが強い麺でラーメンの基本を新しくいかしました.

思い出のラーメン復活投票ナンバーワン、と、いうことは、リバイバルなんですね! しかも一番人気だそうです。

ノンシム、40周年だそうです。

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薬味はネギ、シイタケ、ニンジンのフレークが入っています。ユッケジャンは本来肉のスープですので、肝心の肉がないのがさびしいところです。生ハム、ローストビーフなどがありましたら、入れてみては如何でしょうか

味は、珍しくしょっぱい系と言えそうです。東京系、横浜系の、さっぱりした醤油ラーメンに唐辛子の辛みを利かせた味、とでも言いましょうか。脂っ気のないけんちん汁のような・・・と言ってもいいかもしれません。味そのものは強い方だと思います。

とんこつ系がお好きな方には、方向性が違うので好き嫌いは分かれるかも知れません。田舎のキムチ、というか、たまり漬けなどがお好きなら、オススメします。北の味、懐かしい味です。人気の秘密はその辺りかも知れません。ソウルも単身者が多いですからね。

いずれにしても、具を少し追加で入れたいところかもしれません。エゴマの醤油漬けなんか合いそう。韓国海苔を入れてもいいですね。

麺は一般的な油揚げ麺で、やや太め。しこしこした腰のある麺です。

茹で時間:4分30秒  麺の太さ:中太麺  辛さ:tongarashi_level02.png

セウンタンミョン(エビスープラーメン)[새운탄면]【ノンシム】



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とてもわかりやすい、ノンシムの『エビスープラーメン』です。

エビ味!〉って書いてありますが、名前のまんまです(^_^;)

ちなみに、ノンシムは「かっぱえびせん」のコピー商品を作っていますが、エビの写真がどうもそれからの流用のように見えます(^_^;)


もちろん、丸ごとのエビが入っているはずもなく、「調理例」と書いてありますので早合点しないでネ? (しないって!)


ところで、「セウタン(エビスープ)」という料理があるのかどうか、寡聞にして私は知りません。(食べさせてもらったことがない!)

海鮮料理の店に行けば、あるのかも知れません。是非食べてみたいです。


seun-tanmyon_03.jpg製品特徴です。

細くて弾力ある麺に新鮮でおいしい海老を原料で使ってセウタン味をそのまま感じることができます。


あや? と思ったのは、値段。

1000ウォンですか! これは高い。さすがエビ! 今までで一番高いんじゃないでしょうか。

seun-tanmyon_02.jpg作り方はいたってノーマル。550mlのお湯に、ドライの薬味と麺とスープを投入して4分30秒。 お好みで具を入れてね、というわけです。


ちなみに、添付の薬味ですが、エビ、ネギ、わかめ、ニンジン、乾燥肉、タカノツメとバラエティに富み、値段に応じたものになっています。

調理を始めると、乾燥エビとスープからぷ~んとエビの香りが匂い立ち、とても美味しそうです。思わず「おお!」と思ってしまいます。ただし、4分半煮ている間にアクが出てきますから、イヤでしたら掬って取ってください。もちろん、気にするほどではないので、そのままでも大丈夫です。

味はなかなかグッド。ちゃんとエビの味がしますし、香りが良いです。麺もモチモチっとして食べ応えがあります。1000ウォンの価値はありそう。オススメです。

茹で時間:4分30秒  麺:中太麺  辛さ:tongarashi_level02.png(スープを飲めるレベルです)

米サリコムタンミョン[쌀 사리곰탕면]【ノンシム】

korikomutan-myon_01.jpgノンシム「米サリコムタン麺」です。

このパッケージは、東京、三ノ輪にある韓国食品店で初めて見かけました。
ノンシムにはこれとよく似たコムタンミョンという商品がありますので、同一かどうか、のちほど確認してみます。

ベースとなっているのはコムタン。牛の臓物や骨を煮たスープです。トンコツの牛バージョン、だと思ってください。トンコツと違い、さっぱりしているのが特徴です。

サリコムタンの「サリ」はトッピングのことで、ここでは「米」サリ、つまり米を入れたコムタン、という意味だと思われます。

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左上に「麺中、国産米・10%含有」という文字とともに稲穂のイラストが描かれています。麺の原料である小麦に対し10%の米を混ぜているのでしょう。小さく書かれている文字は、「われら米人間! 米サリコムタン麺!」くらいの意味だと思います。

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その下に縦書きで書かれている文は、「米が入ってもっと香ばしくて濃い味」と読めます。

なお、右上の短冊に「진국」と書かれていますが、これはどうやら、京畿道高陽市にある「チングク ソロンタン」という店と関係があるのではないかと思われます。ソウルの北西に位置する高陽市の名物料理なのかもしれません。

リンクを張っておきますのでよろしかったらご覧下さい。(韓国語です)

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裏を見ますと、例によって「製品特長」が書かれています。

高級小麦粉で作った細くてコシが強い麺に小骨をじっくり煮こんで巻き上げた四骨抽出物を使って香ばしいながらも濃いサリコムタン本来の味を楽しむことができます.

・・・ところどころ変なカンジですがまあ、だいたい意味は分かる・・・かな?

ようは骨のスープですよ、というわけです。米のことをナニも書いてありませんが、麺に練り込んであるんですよ・・・ね?


korikomutan-myon_02.jpg このスープは全く辛さはありません。コムタンは飲み過ぎた朝や食欲のない時、体調の悪い時にも食べられる、胃に優しい料理です。

付属の薬味は乾燥ネギのみ。やや物足りないカンジです。そもそもコムタンはシンプルな見た目ではありますが、ごま、紅ショウガなどを適宜おぎなって食べるとよりおいしくなります。白菜、タマネギなどの具を用意して一緒に煮込んで食べるのもオススメです。ソーセージやウインナーも案外、合いますよ。

味はさっぱり味ながらややトロ味があり、トンコツスープを軽くした印象。おいしいスープです。麺は細いわりにしっかりとした食感ながら、米を添加しているせいか、つるつると「のめこい」感じがあって、いわゆるラーメンの麺とはちょっと違う、特長のある麺になっています。 どなたにもオススメできる商品ですので、見かけることがありましたら、ぜひお試し下さい。

希望価格は850ウォン。ライバルのパルドの類似商品と比べると50ウォン高いですが、実勢売価はどうなっているでしょうね。興味のあるところです。

 ゆで時間:4分  麺の太さ:中細麺  辛さ:tongarashi_level00.png

チゲミョン(韓国語パッケージ)【ノンシム】

chige-myon-ori_01.jpg思わぬところで、ノンシム「チゲラーメン(韓国名チゲミョン)」の韓国語オリジナルパッケージをゲットしました。 場所は東京都三ノ輪。都電の駅の近くの韓国物産店です。

以前ご紹介した日本語のパッケージと比べてみてください。


オモテは日本語の部分をのぞけばほぼ同じですね。裏を見てみましょう。

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まずは、商品名ロゴタイプのところにオモテと同じ文言があります。
「モヤシでもっとさっぱりとした・・・」

以前、今ひとつ意味が不明でしたが、この韓国版パッケージを読むと謎が解けます。
その下、「製品特長」を見て下さい。

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1) よく漬かったキムチとハム, モヤシでおつゆ味をつけて家庭で直接沸かしたチゲのように辛くてぴりぴりしてさっぱりするブデチゲ味ラーメンです.

2) チゲおつゆ味に弾力ある麺とふんだんな浮かしが添加されて口当たりをいっそう掻き立てて上げます.

多少変なワードがありますがご勘弁。だいたい意味は取れますよね。
つまり、モヤシはスープベースとして使われているのです。ダシとしてモヤシを使うという発想は日本にはあまりありませんが、たしかに、モヤシを入れた鍋物は甘みのあるダシが出ますよね。

また、やはりこのラーメンは『ブデチゲ(部隊鍋)』を意識した味付けになっていることがはっきりと書かれています。日本語バージョンにはこの表記は無かったのです。と、いうことは、ハムやソーセージ、スパム、それに卵などを具として入れるのは正しい食べ方だと言えます。


浮かし(加薬)にはキムチ、トック(餅)、乾燥野菜などが入っており、これは日本向けパッケージとまったく同じです。


麺は円形にまとめられており、見るからに太い麺が使われています。これも同じ。
茹で時間は4分30秒で、日本向けには4~5分となっていましたが、よりゲンミツに書いてあります。

さて、食べた印象ですが、気のせいか、麺が以前の製品より弾力がなく粉っぽいような感じがしました。しかし、わざわざ別々の麺を用意する必要性は考えにくいので、工場の個性(この製品には釜山の印字があります)か、保存状態の問題かもしれません。

いずれにせよ、スープは同じ味で美味しく、飽きの来ない味です。辛さもほどほどなので、スープを飲んでも大丈夫。生卵を落とすとなお美味しいですよ。ぜひお試しあれ。

値段ですが、850ウォンと、若干高め。それでも50ウォン=約5円ですから、それほど割高な印象ではありません。店頭では5個入りパッケージで売られていることも多いので、実勢価格は800ウォンくらい(5個入り4000ウォン)だと思います。


茹で時間:4分30秒  麺の太さ:太麺  辛さ:tongarashi_level02.png(2.25くらい)




ノグリ[너구리]【ノンシム】

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ノンシム NONG-SHIM の定番商品、ノグリ です。

ノグリとはのこと。パッケージ写真を見ると、多分に「うどん」(韓国語でもそのまんま、ウドンといいます)を意識していることは明らかなので、たぬきうどん転じてたぬきラーメンのつもりなのでしょう。


商品名の上に黄色い丸囲み「얼큰한」はおなじみの「辛くてぴりぴりする」です
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のれん? の下の方に「国内産清浄昆布使用」と書いてあります(拡大写真参照)。

パッケージの中に、2cm×5cmくらいの昆布が入っていて、これをダシとして鍋に入れるようになっています。ラーメンで昆布ダシ、は、日本人の感覚だとかーなーり珍しい。日本では海鮮ダシ系のラーメンが増えてはいますが、この商品に関してはやはり「うどん」を意識していると思います。


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ノグリ[It Girl]をさがせ!》と書いてあります。

ノグリ王子といっしょに多様で盛りだくさんなイベント~

キャンペーンの告知ですね。このキャラクターがノグリ王子?

サイトにアクセスしてみると、どうやら[It Girl]というのはネット投票で選ばれる素人さんのミスコンのようです。同時に、クラブイベントも開催されるようです。
クラブ、は2000年頃に日本で広まりましたが、韓国では少し遅れて(と、いうか日本の真似をして)最近流行っているようです。



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裏側に詳しい告知がありました。

ノグリ It Girl を探して、
ノグリ Song & Dance も楽しんで、
多様で盛りだくさんなイベントに参加しよう!


・・・だそうです。このキャンペーンは9/8から11/9まで。まだ間に合う! (笑)

よく見たら、こっちの王子は丼を持ってますね。丼の中に昆布くんがいます(笑)


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作り方です。

1)550mlの水(お湯)に麺、昆布、加薬、スープを投入し5分間煮て下さい
2)丼に盛っておいしく召し上がり下さい

でもって、
3)ゆで卵,油揚, 季節ごとに, 楽しむことができる新鮮な野菜とともに召し上がればいっそうもっとおいしく召し上がることができます

ということになっています。ゆで卵、油揚げとくればうどんですよねぇ。でも揚げ玉じゃないんですね(^_^;)

加薬の中身はわかめとネギなどです。昆布も食べられます。昆布とわかめでヘルシー指向ですね! ひょっとすると、これもヘルシー指向、ダイエット指向の一環という位置づけなのでしょうか?

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★ ★ ★ ★ ★

で、、お味です。
とりあえず辛いです。予想以上に。パッケージの写真の見た目が辛そうじゃないんで油断しました。

昆布ダシはなかなか利いています。スープのほうにもダシが入っているのだと思いますが、カツオブシっぽい、というか、粉っぽい。うかつにスープを飲むと咽せます。ご注意。

昆布ダシのおかげか、ややとろっとしたスープです。辛さは強烈ですが、ベースの味はやわらかく、うまみがあります。たぬきうどんの激辛の、と思えばあながち当たっていなくもありません。麺も太く、もっちりとしていて、限りなくうどんに近いです。

ラーメンとうどんの中間的な食べ物という印象。独特です。ノグリ王子とか言ってジャンキーなフンイキを盛り上げようとしていますが、案外まじめな商品。韓国の若者が飛びつくのかどうか・・・は解りませんが、個人的にはいい商品だと思います。

希望売価800ウォン。スタンダードな価格です。

茹で時間:5分  麺:太麺  辛さ:tongarashi_level02.png(けっこう辛い。2.5くらいです)

カンヂャンポン[간짬뽕]【三養食品】

kanjanpong01.jpg 以前、買って食べたのですが、実は作り方をよく読んでいなかったため失敗してしまった商品です。

三養食品のカンヂャンポン。カン+チャンポンと分解して考えますと、「カン」はおそらく「」ではないでしょうか。

韓国の麺類と言えば「冷麺(ネンミョン)」が有名ですが、冷麺にはスープで食べるムルネンミョン(水冷麺)とスープのないピビンネンミョン(混ぜ冷麺)があります。今回のカンヂャンポンはこのピビンネンミョンと似たスタイルの食べ物と考えるとわかりやすいと思います。

小さい文字で書いてある文言は、『おつゆなしに炒めて食べる新しいスタイルのちゃんぽん』です。
kanjanpong05.gif 袋のオモテにあるこの文字、『ポックム』とは、めること。
「ポックムパプ」と言えば炒めご飯。チャーハンのことです。

kanjanpong03.jpg 商品特徴です。

1) 唐辛子の辛い味と新鮮な海産物がよく一団となった淡泊でやや辛い炒め式ちゃんぽんです
2) 新しいスタイルの炒め式チャンポン味を感じてみて下さい

農心(ノンシム)が野菜味()スープをベースにしているのに対し、三養食品は海鮮味で攻めて行く方針のようです。

kanjanpong04.jpg 作り方。実はこれが問題です。

1) 沸騰したお湯600ccに麺とフレーク(加薬)を入れ、5分間煮る。ここまではOK。

2)  水8スプーン位を残して捨ててしまった後、液状ソースを入れて 弱火の上で約30秒間炒めてください

そして、
3) 火を消してよく混ぜて召し上がってください

スプーン8杯って・・・約40ccくらいかと思いますが、ここをちゃんと読まずに作り始めてしまったため、以前作ったときには 汁ラーメンになってしまい、レポートできませんでした。(大汗)


5分間煮て、一応ラーメンとして食べられる状態になったところでお湯を捨てます。全部捨てずに8スプーン残せ、というんですが、判るわけがありません。先にゆで汁を少し取っておいて、残りのお湯は気前よく流してしまいましょう。

しかる後に、取っておいたゆで汁を戻し、再び火にかけ、強火でジャッ、ジャッと30秒間炒めます。ほんとに30秒でいいのかな・・・びっちゃびちゃですが。(笑)
できあがってみると、ピビンネンミョンというかカップやきそばというか、そんなフンイキです。

kanjanpong02.jpg なお、付属の具はお湯を切る時に流れ出てしまうので(カップ焼きそばのような湯切り方法があればいいのですが)、自分で用意しましょう。キュウリ、ソーセージ、ベーコン、卵焼きなどが順当です。あちらの国でピビンネンミョンを食べるときもそんな感じですから、あながちミスマッチではありません。

さて、味です。 辛いです。最初はなんてことないのですが、だんだんとクチビルに来ます。そのうちベロに来て、途中からハアハアしながら食べる羽目になります。水・・・よりは牛乳とかカルピスを用意しておいたほうが良いでしょう。悪いことは言いません(汗)

麺はもっちりとしていて食べ応えがあり、アジアっぽいです。屋台の食い物、というフンイキがプンプン。


食べてみて感想はというと、旨かったです。また食べてもいいな、と思います。

値段が900ウォンと、具が貧弱なわりには高めの設定。新しいスタイルと味に自信を持っているということでしょう。

茹で時間:5分  麺の太さ:中太麺  辛さ:tongarashi_level02.png(2.5くらい)

ヘムルヂャンポン[해물쌈뽕]【三養食品】

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三養食品はここのところ新製品を矢継ぎ早に投入しているようです。これもバリバリの新製品、ヘムル(海鮮)チャンポン。赤と青の、インパクトのあるパッケージは押し出しの強さを感じさせます

辛っ~!!!!

一口食べた瞬間、というか、口を付けた瞬間、ピリッと走る痛み。これはヤバいぞ、と脳内アラートが鳴り響きます。

この辛さ、辛ラーメンを超えています。いや、辛ラーメンのように甘みが無く、ストレートな辛みだけが攻めてくる感じ。海鮮スープとはそうしたものですが、もうこれはヘムルタンというより、メウンタン(最高に辛い鍋料理)と言った方がよい。容赦のない辛さです。


言うまでもなく韓国ラーメン界の覇者は辛ラーメンであって、シェアも圧倒的にノンシムが握っています。他のメーカーはなんとか特徴を出してシェアを削り取ろうとしていますが、一方で真っ正面から辛ラーメンに対抗しようという商品も出てきています。おそらく、これは三養の戦略商品ではないでしょうか。価格は800ウォン。もろに辛ラーメンにぶつけてきています。


hemruchampong_03.jpg よく見ればパッケージのオモテに、「얼큰~매운맛 !」とあります。意訳すれば
「く~~~キョーレツに辛い!」
オルグンシウォンハンとほぼ同じで鮮烈な辛さを意味します)
ちゃんと見てから食えば良かった(汗)



製品特徴
hemruchampong_04.jpg 1.イカ、海老、い貝など各種海産物が添加されて凉しくて辛くてぴりぴりするちゃんぽん味を楽しむことができます.

2.イカ、わかめ、キャベツ、にんじん、なが葱、赤ピーマンなどの ふんだんな浮かしが食感を高めてくれます.

ん・・・、ま、この通りですね。



hemruchampong_02.jpg 麺は、わりと標準的な中細油揚麺。敢えて言えば、ノンシムよりは細めにしています。日本のインスタントラーメンに近い感じ。サッポロ一番くらいです。

とにかく辛いので、冬でもなるべく薄着で食べて下さい。汗、涙、鼻水・・・カプサイシン効果でいろんな液体が出ます。ちなみに利尿効果もあります。

辛すぎるので卵で辛さを中和しようと思いましたが、辛ラーメンと違って、イマイチ合わない気がします。白菜があれば、多めに入れれば少しやわらかい味になるかもしれません。まあ、この辛みを味わって下さい、という感じ。水ではなく、牛乳を飲みながら食べると良いかもしれません。

茹で時間:4分  麺:中細麺  辛さ:tongarashi_level03.png

【番外】しじみカルククス[바지락칼국수]【三養食品】

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三養の新商品。

ラーメンではなく、インスタントのうどん(カルククス)です。実は筆者はカルククスが大好物。なので今回は番外編です。

バジラクとはシジミのこと。カルククスは通常、アサリを使うことが多いのですが、もちろん、シジミでも問題ありません。

바지락이 들어있는・・・とは「シジミが入っている・・・」で、そのまんまの意味。
「ワァオ~!」ってノッてあげないと寒い空気が漂うような・・・(汗

英語でNonfrying とあるように、麺はノンフライです。「기름에 튀기지 않은~」は「油で揚げてないよ~」です。

NOODLE SOUP の意味がよく分かりませんが、日本で言うところの春雨ヌードル的な位置づけを狙っているのかな? だとすればターゲットはOL層?

345kcalならば、えびフィレオと大差ないのですが、まあいいや。・・・ていうか、ハーゲンダッツよりカロリー高いんだけど。アピールするのか? この数字・・・

でもって、NO MSG が「無味素」とまことにストレート。味の素フリーですか。味の素をスケープゴートにするな、っつの。

それにしても中国語、英語、フランス語まで繰り出してなにをしたいのでしょう・・・(汗
ファッショナブル路線を狙っているのでしょうか・・・わからん。韓国のセンスは・・・

カルククス_04.jpg 調理方法。お湯の量はラーメンより気持ち多めに。これは茹で時間が6分と長いため。

なんと、韓国語、中国語、英語、フランス語で調理法が書いてあります。

・・・で? なぜ日本語がないのだ? わけがわからん!!

フランス人がこんなもん喰うか? ただのファッションにしても悪ノリだよねー。

笑ってしまうのは、なぜか英語バージョンだけお湯の量が650CCになっていること。アメリカ人は濃いめがお好き? 何故判る??

カルククス_02.jpg で、味なんですが、スープはしじみのダシを感じるうまみのあるスープ。ややしょっぱめ。京風うどんよりも少し濃いめで、ややとろっとしています。たしかにこれが本場のカルククスの味で、まずまず合格点。

麺はノンフライだけあってつるんとした、ナマに近い食感が出ています。ひもかわきしめんに比べると細いため、春雨(韓国風のタンミョンという太い春雨)に近い雰囲気もあり、たしかに春雨ヌードルに近いと言えば近い感じ。悪くありません。ただし、コシがあまり無く、食感はきしめんに適いません。本場のカルククスはもう少しコシがあると思います。6分は長いかも。

また買いたいかどうか、と言われると、カルククスのインスタントはアイテム数が少ないので、たまには食べるかも、と思います。でも、メインターゲットらしい韓国のOLたちは買わないような気がするなぁ・・・